山は好きですか?
山に登ってみませんか?
登山を始めた方やこれからやってみたい方にぜひ登って欲しいのが、滋賀県大津市の「武奈ヶ岳」。
山頂からの360度大パノラマ、最高に気持ち良い稜線歩き、美しい沢、テント泊もできる開放的な高層湿原、静かなブナの森歩き、ダイナミックな滝の数々…。
初心者の方には少しハードかもしれませんが、たくさんの登山口やルートがあり何度登っても飽きない素晴らしい山なんです。
武奈ヶ岳が大好きな僕が紹介します!
武奈ヶ岳の雰囲気を映像で
今回登ったのは2022年12月20日、少し雪が積もった初冬の武奈ヶ岳。
まずはチラッと映像でどうぞ。(載せるつもりなくスマホで撮ったものなので雑ですが…)
春夏秋冬どの季節も楽しめる武奈ヶ岳ですが、冬はかなりの積雪があるのでそれなりの体力・装備・知識は必要です。(本当の初心者の方は雪のない時期からはじめましょう。すみません。)
今回のルート<初冬の武奈ヶ岳登山>
今回歩いたのは鯖街道(国道367号線)の坊村から登る御殿山コース。
西南稜コースとも呼ばれていて、たくさんある武奈ヶ岳の登山道の中でも一番メジャーなルートです。
公共交通機関で向かうなら、JR湖西線「堅田駅」から江若交通バスの細川行きに乗り坊村バス停で下車。(ただ、「第一日曜日間の土休日のみ運行」ってことはもうほぼ走っていない…?)
今回のGPSログ。(僕は歩くのかなり早いのでタイムは参考にしないでください…)
クルマは葛川市民センターの駐車場に停めさせてもらえます。
安曇川にかかる橋。
登山開始前にトイレも済ませておきましょう。
「比良山荘」というとても良い感じの山の辺料理のお宿を横目に進みます。(比良山荘、いつか泊まってみたい…)
赤い橋とそのそばに登山ポストがあります。万が一に備えて登山届はきちんと出しましょう。
赤い橋を渡ってまっすぐ進むと、御殿山コースのはじまり。
この御殿山コース、しょっぱなから急な登りが続きます。
つづら折れの登り、針葉樹林、正直退屈で辛い道です…。はじめの1時間弱は修行だと思って我慢。
辛い前半の登りを乗り越えたら、あとはとても気持ち良い道ばかりなので頑張りましょう。
途中から雪がちらほらと。落ち葉と雪がとてもきれい。
杉林を抜けて、広葉樹の森に変わってきました。
このあたりまで来ると視界が開けてきて気持ち良い。
846mピークの手前あたりで尾根に乗るあたり、よくツルツルに凍っているつづら折れの道があるので気を付けて。
尾根沿いに進む冬道(左、積雪期ルート)と、斜面を横切る夏道(右、無雪期ルート)の分岐点。積雪期は尾根伝いを進むのが安全安心。
(夏道のブナの谷歩きもとても気持ち良いので冬以外の時期にもぜひ!)
冬道は気持ち良い尾根歩きが続きます。
このあたりもとても気持ち良い。今はまだ地面が見えていますが、1~2月は雪で完全に隠れます。
ここらでチェーンスパイクを装着。なくてもまだいけそうですが、念のため。
御殿山のピークに到着。武奈ヶ岳山頂と稜線がまる見えになるテンションだだ上がりスポット。
景色のない登りが終わって、さぁウキウキ楽しい稜線歩き…!
と思いきや、御殿山ピークからいったん下りってワサビ峠を通過。
ワサビ峠から登り返したら開放的なあの稜線が待っていますよ。
よーし、ついにきましたこの稜線歩き。
前半の急登ではゼーハーして辛かったのに、稜線に出ると楽しくて足取りが軽くなっちゃいます。
標高1,000mちょっとでこんなに気持ち良い稜線歩きはなかなかのもの。比良山系はやっぱり素晴らしい。
右に目をやると、コヤマノ岳あたりの雰囲気もすばらしい。雪化粧したり霧氷をまとった木々も本当にきれい。
びわ湖側(登山口はイン谷)から登ってくるルートだとコヤマノ岳を通るのが超絶オススメ。(分岐がたくさんあり人も少なくとても迷いやすいので初めての方にはオススメできませんが…)
よーし、武奈ヶ岳山頂まであと少し。
あの標識までいくと山頂はすぐそこ。びわ湖も大きく見えてくるはず。
もう少し…!
あとは山頂までのビクトリーロードをまっすぐいくだけ。びわ湖も見えてきた
振り返ると歩いてきた稜線がまる見え。やっぱりこのルート最高すぎます。
そして、山頂へと。
山頂に到着です。感動の360度大パノラマ。
ここからの景色は本当に素晴らしい。
高島市安曇川町と新旭町の田園風景や、リトル比良の山並みも。
びわ湖の向こう側の霊仙山。
びわ湖バレイのゲレンデ。
蛇谷ヶ峰、箱館山スキー場、赤坂山方面。
風のない日は山頂でご飯が最高ですが、冬はだいたい強風でめちゃ寒いです。
景色を堪能したら下山します。
今日はまだ積雪が少なかったのでローカットのハイキングシューズとチェーンスパイクで山頂までいけましたが、積雪期の武奈ヶ岳はそれなりの冬装備が必要です。
冬の武奈ヶ岳は前爪付きのアイゼン(10本爪以上)か、少なくとも軽アイゼンは必須。ピッケルはなくても大丈夫です。
山頂を何度も振り返りながら下山していきます。
武奈ヶ岳の西側、朽木地区の景色も素晴らしい。アユ釣りのメッカでもある清流”安曇川”が見えています。
下山時は夏道ルートを様子見がてら通ってみました。
このあたりも本当に気持ち良い。新緑や黄葉の時期にぜひ歩いてみて欲しいです。
前半のつづら折れの道を下るのも修行感覚ですが、頑張って下ります。
赤い橋まで降りてきました、お疲れさまでした。沢や駐車場横の安曇川で靴やアイゼンを洗えるのがうれしいです。
武奈ヶ岳は本当にオススメの山なので、ぜひ登ってみてくださいね。
今回の装備<初冬の武奈ヶ岳登山>
今回は雪が少なかったのと、何度も歩いた慣れたルートといういうこともあり、秋登山の延長的な装備で登りました。
はじめての方はもっときちんとした冬装備で登ることをオススメします。
■シューズ:Vasque グランドトラバース
■アイゼン:Hikenture チェーンスパイク
■ソックス:injinji(インジンジ)
■ザック:OMM Classic 32
■パンツ:山と道 5-Pocket Pants
■ベースレイヤー:山と道 Merino Light Long Sleeve
■ミドルレイヤー:パタゴニア R1フルジップ
■ウインドシェル:ワークマン 耐久撥水ライトシェルジャケット
■レインウェア(ハードシェル代わり):パタゴニア トレントシェルジャケット