皆さんこんにちは、山は好きですか？
今回は滋賀県の中でも人気の山の一つ、米原市と犬上郡多賀町にまたがる「霊仙山」に登ってきました。
めちゃくちゃ良い山だったので紹介しますね。
サニーはじめて登った霊仙山！最高でした！
《自己紹介》
比良山系が好きで2020年に滋賀県高島市に移住。登山歴12年、テント泊や小走り登山も好き。
➤Instagram：@sunny___san
霊仙山とは《場所と登山ルート》
霊仙山の場所
霊仙山（りょうぜんざん）は滋賀県米原市と犬上郡多賀町にまたがる鈴鹿山脈の最北に位置する山。標高は1,094m。
たくさんのハイカーが訪れる人気の山で、開けた山頂台地からの360度の景色や珍しい石灰岩のカルスト地形が人気の理由。
山頂付近からは、伊吹山をはじめとする周辺の山々もびわ湖もぐるっと一望できます。
霊仙山の登山口
霊仙山の主な登山口は二つ。
どちらも公共交通機関ではちょっとアクセスしにくいので、クルマがオススメかなと思います。
榑ヶ畑（くれがはた）登山口
山頂までの距離が短いので、初心者の方にはこの往復コースがおすすめ。
ただし、登山口付近にはクルマを停められないので、手前の醒ヶ井養鱒場に停めて登山口まで40分ほど歩くことになります。
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今畑登山口
今回使ったのはこちらの登山口。
同じルートの往復ではなく、霊仙山を反時計回りにぐるっとまわる周回コースが人気のよう。
クルマは登山口周辺に停められますが、スペースも道幅も狭いので気を付けて。少し離れた場所にも停められます。
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霊仙山の絶景《登山レポート》
では霊仙山（りょうぜんざん）に登ってきた様子を写真多めでお伝えしますね。
この日は、霊仙山はお気に入りの山のひとつだという @yamatoumigirl さんに案内していただきました。（ありがとうございます！）
「今畑登山口」からスタートして、山頂付近をぐるっとまわり別のルートで降りてくる周回コースです。（反時計回り）
ここから登山開始。クルマは周辺に数台停められますが、人気ですぐ埋まるので早めに来るのがおすすめ。
登山口から少し登ると集落跡があります。お寺や共同水場？の跡も。
この水は飲めるのかな？湧き水っぽいけど、そのまま飲んでも大丈夫かはわかりません…。
今回のコース、この先に水場はなく途中からは太陽を遮れる場所もないので、水はたっぷりめに持っていくと安心ですね。
今畑集落跡のこのあたりはクリンソウの群生地らしく、この日はクリンソウが咲き乱れていました。
先に進むとしばらくは樹林帯で涼しく気持ちいい。この時期は緑が若々しくて気持ち良いですね。
登りはじめて1時間ほどで笹峠に到着。少し開けていて休憩適地。
レスキューポイントの看板はまだ新しいので最近立てられたよう。
こうして登山道を整備してくださる方々のおかげで安心して登れるので感謝。ありがとうございます。
さぁ、樹林帯が終わって景色が開けてきました。そして激登りエリアのはじまりはじまり。
霊仙山は石灰岩のカルスト地形で石灰岩がそこら中にゴロゴロしています。なんだか別世界みたい。
このあたりは石灰岩だらけの急斜面を登っていくので、初心者はちょっと怖かったりしんどかったりするかも。
でも、振り返るとこの景色。まだぜんぜん山頂じゃないのにこの景色。
みんな何度も振り返って景色を楽しんでいます。
後ろに広がる絶景に後押ししてもらいながら、まだまだ急斜面を登っていきます。
このあたりからは太陽を遮るものがないので、夏場はめちゃくちゃきつそう。
にしてもめっちゃ岩々していますね。
急斜面を登りきると近江展望台というスポットに出ます。
近江展望台から先へ続く稜線は「おぉ…！！」と声が出るくらい最高な景色。まるでアルプスみたい。
ちなみに、視線を右の遠くに向けると、はるか向こうに伊勢湾がうっすら見えています。
霊仙山の山頂周辺はかなり開けていて、稜線というよりもだだっ広い台地状になっています。
今回のように天気が良ければ最高ですが、雨やガスで視界が悪い時は迷いやすそうなので注意ですね。
歩いてきた道を振り返ってもめっちゃ気持ち良い。
どこを見ても素晴らしい景色でシャッター押しまくり。景色良すぎてなかなか前に進めないのは山あるある。
絶景に何度も足を止めながら、楽しくウキウキで霊仙山最高点に到着。
登山口からここまで3時間くらい。
霊仙山最高点のもう少し先には山頂避難小屋も。この避難小屋は通年使えるみたい。
そのもっと向こうには伊吹山もまる見え。
伊吹山は滋賀県の最高峰、積雪期登山も人気の山ですね。（冬はしっかりとした装備・知識・体力が必要です。）
避難小屋と伊吹山方面の景色を楽しんだら、霊仙山の山頂にも向かいます。霊仙山には最高点と山頂が別であってちょっとややこしい。
にしても霊仙山は本当に気持ち良い山。どっち向いても開放感抜群で最高な景色。
あ、石灰岩がニョキニョキと林立しているこの地形はカレンフェルトと呼ぶらしいです。
山頂手前からもさっきいた最高点を振り返る。やっぱり良い景色。
そして霊仙山の山頂に到着。山頂からはびわ湖がどーんと見えてこれもまた最高なんです。
山頂のまわりでは複数のグループが休憩や昼食をとっていました。僕らもここでお昼休憩。
お昼ご飯食べながら見ていた景色がこちら。
向こう側の稜線がさっき登ってきた登山道。写真の右から登ってきて左の方が霊仙山最高点ですね。
ご飯食べてコーヒ―も飲んだら、名残惜しいですが下山開始。
下山開始といってもしばらくはこんな景色の中をいくんだから楽しいったらありゃしません。
経塚山の分岐でも振り返って絶景を楽しむ。
ここは落合・榑ヶ畑(くれがはた)方面に降りていきます。
降りていく方向はこんな景色。ほんとに何なんだここは、最高すぎる。
たまに「滋賀ってびわ湖しかないやん？笑」と言う人がいますが、そんな時は「山もあるで！」と教えてあげましょう。（「はぁ？この人何言っているんだ…？」と思われるでしょうが。笑）
霊仙神社と書かれた鳥居と池（お虎ヶ池）もポツンとあります。霊山的な山なんでしょうか。
霊仙山の山頂台地には「ドリーネ」と呼ばれる池が点在しています。
石灰岩が雨水や地下水で侵食されて窪んだ穴をドリーネと呼ぶらしい。
このお虎ヶ池もドリーネに雨水が溜まったものなのかな。
このお虎ヶ池、上から見るとびわ湖の形をしているとかいないとか。
さらに進むと、お猿岩と呼ばれるポイントに。
何がお猿なのかはよくわかりませんでしたが、びわ湖の景色は最高でした。
お猿岩を過ぎると樹林帯に。
ちょっと急な斜面も。尻もちつかないように慎重に。
緑のシャワーを浴びながら気持ちよく歩けます。
汗拭峠に到着。落合方面に降ります。
途中、トラバース（斜面を横切る）気味に降りる斜面があり、少し危ないのでお助けロープが張られていました。
沢を渡渉（石や倒木をつたって渡る）する所も。
雨の後は増水しててドキドキするけど楽しいやつ。
最後に丸太の橋も。
林道を少し歩くとクルマを停めたあたりまで戻ってきました。
ということで、無事に下山。
ありがとうございました。
ぜひ霊仙山で絶景登山を
霊仙山は手軽に登れる山ながらも、まるでアルプスみたいな稜線や異世界みたいなカレンフェルト地形がとても楽しい山でした。
ただ、急傾斜気味な斜面やゴツゴツ石灰岩の足元が続く所もあるので、登山が全くはじめての方はもう少し歩きやすい山を経験してからチャレンジする方が安心かもしれません。
悪天候で視界が悪い時は迷いやすそうな山頂台地の地形にも気を付けたいですね。
天候が良い時はめちゃくちゃ楽しい山なので、気になる方はぜひ訪れてみてくださいね。
詳しいGPSログやコースタイムが知りたい方はこちらのYMAP記録もご参考にどうぞ。
